見老津の渡船屋で唯一ホームページがなかった弁天丸。
             初めてのお客さんの中には
             「弁天丸だけがHPがなかったので、きっとお客さんが少ないと思いここにした」
             などという(失礼な?)人も少なくなかった。
             そうか、そういう考えもあるか、じゃあこのままHPを作らないほうが
             いいかも!
などと都合のいいように考えていたのだが、
             「HP作ったほうがええん違う?」という意見のほうが多かったので
             やはり作ることにした。
           
             トップページには、ヒット中のかっこいい写真を使いたい。
             常連さんにお願いし、一緒に島に上がらせてもらうことに。
           
             ちょうど、紀州ふなむし会の大会真っ最中だったため、
             中村さん(サメ太郎)とエビスへ。
             ボウズのときも考え、網に入れた1キロくらいの石も持参する。(中村さん苦笑い)。
             が、ボウズの心配もどこへやら、早速ヒット。
             シャッターを切りながら
             「・・・?」
             どこかおかしい。見た目があまりかっこ良くない・・・なぜだ。
             タオルだ。
             「タオルタオル。頭のタオル取ってえ~!」
             中村さんが慌ててタオルを取る。
             と、そのとき
             「あっ・・・・」。
             バラしてしまった。肩を落とすサメ太郎。
             私のせいかも、スミマセン。
             気を取り直し、その後もヒットの連続。
             いい写真が取れた。
           
             次の日、牛の首に上がる。隣の横島で赤堀さんにヒット。
             『ため』てる感じがいいよ~、よっ職人。
             赤堀さんの横で原口さんがタモをスタンバイ。
             そして原口さん、カメラにニッコリ。
             自然なショットが撮りたいのに、しっしっあっち向いて!と思う。
             原口さん、カメラマンの思いに気づかずさらにニッコリ。だめだこりゃ。
           
             後日、その原口さんと共にクズレに。
             朝から一向にヒットなしで諦めかけたお昼前。
             「こら大きい」
             「おおお!」カシャンカシャン
             「撮ったか?!」
             「まだ上げんといて!(これを逃したらもうないかも)」
             「もうええか?」
             「まだまだ」カシャンカシャン
             「もういいでしょうか?」
             「も、も、もちょっと。いいねえ、いいねえ、いいよ~!」
             あのとき私は篠山紀信になりきっていた。
           
             その後も入れ食い。来たかいがあった。よっ、名人。
             ローアングルから撮りたいため、海面ギリギリまで下りる。
             足に波がかかり、
             『滑って落ちたら原口さんに釣り上げてもらおう。・・・糸切れるかな』
             などと考えていると、
             「危ないで」と原口さん。
             気が散っているに違いない。
           
             その日は結局6時まで居残りをし、撮影。
             釣果も上々。
             原口さん、遅くまでご協力ありがとう。
           
             この3日間で撮った写真がトップページ左上の写真。
             原口さん、中村さん、原口さん、そして赤堀さんの順。
           
             まる3日間、炎天下での撮影で顔は真っ黒に。
             でも満足。
           
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